むや
なつのおもいで
私はうたをうたいたい
とりのうた しきのうた こえのうた
両手はおそらをかきながら
めいっぱいのこころを抉りとりたい
とりは虹いろの目をしている
私はうたをうたいたい
あーお あーおとないている
血がぱたぱた あめになって
おちてきた
わたしはてつさびをなめている
なつが夕空に逆巻いている
暗がりにて、
わたしはしめころされる
二〇一三年四月